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2023/06/15
音声ガイド「三尺魂」(さんじゃくだま) をみた
三尺魂 2017年 加藤悦生監督作品
加藤悦生監督に、この映画に活弁的ナレーションをつけて、ユニバーサル上映会をしたい、とお願いしたところ、加藤監督から、喜んでおまかせします、とお許しをいただきました。
映画館シネマチュプキタバタ さんにご縁をいただき、平塚千穂子さんとと出会いました。日本にはじめて、聴覚、視覚障害者の方のために映画館を作られた方です。
平塚さんと出会う少し前に、病気で視力を失った視覚障害者の友人クニクニさんと、とても仲良くなっていました。
平塚さんに、音声ガイドに決まりはないの、誰でも自由につけてよいのです、という言葉をかけていただき、また、何かをやってみようと、思いついたところでした。
クニクニさんは3ヶ月で視力を失う、という悲しい状態であったのに、とても前向きです。そして、たまたま映画の先輩溝井翁から借りていた「目のみえない人は世界をどう見ているのか」(伊藤亜紗著)という本が、手元にあり興味深く読んでみました。
カトリックの伝道師カテキスタの資格をおもちの、竹田舞さんに、ガイドをお願いしたところ、ステキなアイデアで協力していただき、できた「三尺魂」をこの度、上映します。
視力をもっている私が、目が見えなくなったら、何がみえるだろうか。
余計なものがみえなくて、脳に少し余裕が生まれたとき、新しいことが想像できるのではないか、などなど。
おわかりの通り(お気づきであろうか)、支配人柴田寿美子は、AD/HD 多動性注意欠陥障害ではある。目を閉じて、三尺魂を鑑賞することで、脳に空間を生むことで、なにかみえてくることを、楽しみたいのである。